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最終回 昨年の暮れから春までの僕

昨年のライブの中で、僕にとって一番の思いでは大先輩の坂庭省悟さんとの15ヶ所ツアーです。これは一生、忘れられない旅になりました。

そして、12月から始まった3枚目「PowderSnow」のレコーディング、これにも坂庭さん、ロビン・ロイドさん、小松原俊さんに参加していただき慌ただしくも完成にこぎつく事ができました。

その間、北海道で1回、東京で2回、「おばさん」に間違えられると言う事件もありました。そしてそれを持っての3月2日からスタートした旅。尼ヶ崎での濱名医院ライブではライブ後、すべって尾抵骨を強打し、その激痛が東京に戻るまで続きました。

福山のポレポレさんでは、念願のポレポレも歌えたし、さあ、九州!九州では九州にいたほとんどの日々を朝倉郡三輪町にある「小さな菜園」さんに11連泊させて頂きました。

最初、僕もマスターも奥さんも2人の子供達も初対面のため2〜3日、緊張感がありましたが後半には僕も家族の一人のように、気がつけば冷蔵庫から、かってにビールを取りだし、飲んでいました。

ひょうたん島(ライブでもお世話になりました)さんのPAをお借りして、全ヶ所、マスターと一緒にライブ開場に行き、そして終了後、小さな菜園に戻り、2人で御疲れさん会で2時頃まで飲みました。

マスターは次の日(て言うか、毎日)朝の6時起きなので、日ごと、やつれて行きました。僕は10時頃起きて、朝ご飯をご馳走になり(これがまた、野菜中心で美味しい!)、手作りのケーキと、焼きたてのクッキーを食べ、夕方の出発時間までマスターの車をお借りして、近くの舞鶴温泉に行く毎日でした。

その間、2人の子供達とデートし、僕は初めての陶芸を経験し(ビールグラスを2個作った)、藍染めでTシャツを染め、組木教室の先生にゴリラのネックレスを黒檀で作っていただき、充実した九州での日々を過ごさせて頂きました。

お別れの前日の夜、マスターと奥さんが、お別れ会を催して下さいました。その夜は陶芸の先生、他、僕がお世話になった方達が来て下さって、一人ずつリクエストをお聞きし、僕は唄いました。皆さんがお帰りになった後は僕と小さな菜園さんの御家族とでソングブックの中の歌を片っ端からみんなで唄いました。九州のライブで一番盛り上がったライブでした。

お別れの日、その日も、お店は営業中だったので僕は皆さんに御挨拶をし、駅に向かいました。駅に着き、ふと窓を見ると、お店の長男、T君が全速力で自転車をこぎ、こちらに向かってきます。待合室を出て行ってみると、息をきらしながら、見送りに来たとT君は言いました。暫くT君と話をしながら(その間、T君は何度もレールに耳をつけ、来るレールバスの音を確かめていた)待ちました。

やがてレールバスが来て僕は軽くT君をハンギングし(小学4年生のからだは小さかった)、乗りこみ、いつまでも手を振りつづけて、だんだん小さくなって行くT君に僕も手を振り続けました。

数日後、東京の自宅のベッドの中で、尾抵骨をかばいながら僕は寝返りをうち、もう少し九州の夢の続きを見ようとまどろみはじめました。




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